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日本本土上陸戦

 今回は、ゲームではなく、戦史関係の本を紹介します。
 その名も、「日本本土上陸戦 昭和二十二年の太平洋戦争(櫻井秀樹 光人社NF文庫 690円)」です。

 実は、今を去る事ちょうど30年前の1981年11月に、カッパ・ノベルス(光文社)から、「日本本土決戦」と言う仮想戦記の草分け的存在となった小説を、檜山良昭(ひやま よしあき)氏が、書きおろしていました。
 これは、オリンピック作戦(南九州上陸作戦)とコロネット作戦(関東上陸作戦)をメインとした338ページの一大スペクタクル長編小説です。
 檜山氏は、その後、2冊の「日本本土決戦物の単行本(1冊は、共著)を、出版しております。

 その牙城に、立ち向かうには、同じ手法では、ダメです。
 そこで、櫻井氏の取った書式は、史実、及び、そこから推測される、戦闘の細かい描写は、コンパクトに、まとめており、それまでに至る歴史的背景を中心に、記述されています。
 中でも、秘密兵器による日本軍の善戦(かなり眉唾物だが)に、焦点を当てています。

IMG_0078.JPG
 
 その中で、特異なものを2つほど、紹介しましょう。
 1つ目は、「秋水型特殊ロケット機」と言うもので、ブースター付きカタパルトで地上から打ち上げ、高度9000メートルまで、100秒以内で、到達するものです。
 零戦21型が、高度6000メートルに到達するのに、7分21秒も、かかる事から、この機の異常な上昇能力が、わかるでしょう。

 しかも、この機体は、砲弾型で、鋭い後退主翼を持った無尾翼ロケット機です。 
 非武装ですが、その代わりに、機体の先端、主翼の前縁、垂直尾翼前縁に、高硬度の特殊金属が、スチール・ナイフとして、装着されている機体です。
 すなわち、B-29の主翼や胴体を地上から発射して、体当たりで、破壊しようというトンデモ兵器なのです。

 大体、日本海軍は、カタパルトを実用化できずに、飛行甲板の短い護衛空母に、大戦後期になって、大型・重量化していく新鋭機「天山」「彗星」を搭載出来なかったと言う史実が、ありました。
 ところが、日本海軍は、航空戦艦「伊勢」と、同じカタパルトを鹿屋基地に設置して、過荷重の「彗星」、すなわち、爆弾搭載状態の「彗星」の発射実験に、成功したと言うのです。
 
 桜花43型乙と言う新型の桜花も、トンネルから引き出したカタパルトで、陸上発進させると言う手段も、実用可能だったらしいです。

 もう、1つのトンデモ兵器は、電磁波で、B-29を撃墜しようと言う物です。
 それは、1945年5月から「勢号作戦」の名称で、スタートしました。

 直径23メートルのパラボラ・アンテナを組み立て、波長10センチの超協力電管を、組み込み、レーダーとリンクして、B-29の編隊に向けると、B-29のエンジンプラグをショートさせ、エンジンを停止させて、撃墜しようというものです。

 超強力電管は、すでに、完成しており、松代大本営とB-29の主要空路になっている大井川上流の発電所近郊の2箇所に、組み立てが、決定していたそうです。

IMG_0077.JPG

 又、櫻井氏は、アメリカ軍は、日本本土決戦用の特攻兵器で、情報として知っているのは、回天だけであり、震洋、蚊龍、海龍などの存在は、知らなかったので、オリンピック作戦の時は、空からの特攻機、海上の震洋、海中からの回天・蚊龍・海龍等の立体攻撃に、一晩中悩まれされ、大打撃を受ける事になるだろうという予想を立てていました。

 折りしも、次号コマンドマガジン日本語版102号の付録ゲームが、「Battle for Japan」(コロネット作戦)なので、その前に、一読しておくには、格好の1冊でしょう。




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